これまで、私は「激安国産インプラント」について警鐘を鳴らし続けてきました。
なぜなら、いあkなる理由があっても、医師たるもの“危険を承知で”医療行為をしてはならないと考えるからです。
できるだけコストを抑え、利益を上げるために「激安国産インプラント」に手を出す専門医が増え、
本来の歯科インプラント治療の素晴らしさが損なわれていることに強い憤りを感じます。
何事も本当は当事者がよくわかっているはずです。
たとえば、今でこそ無農薬野菜、有機栽培などということは当たり前になっていますが、数十年前までは生産を上げるために、
大量の化学肥料の投入、農薬の散布が平然と行われていました。しかし、どうでしょう。これを危険と知っていた多くの農家(当事者)は、
自家用の田畑を別に設け、身内には安全なものを供していました。
医療についても、これと同様のことがいえます。つまり危険を承知の上で、身内に「激安インプラント」の治療をほどこす歯科医などいません。
これが、患者さん本位の治療を考えた場合の「激安インプラント」を絶対採用してはならない最大の理由です。